設立趣旨


 核家族化・少子化・地域社会の希薄化などが社会問題として取り上げられるようになってから久しくなりますが、保護者の育児ストレスや育児不安はますます増加する傾向にあります。さらには育児放棄や子どもへの虐待など「親であること」の核心にかかわる危機的な状況があらわれています。

 わたしたちは、子育てサークルの活動や虐待問題・DVなどの女性問題に取り組む人、地域の小中学校で子どもたちに関わる人などそれぞれの分野で活躍している人たち、そして行政の各担当課の方々がうまく連携・協力ができないものかと考えてきました。大人たちが子どもとの関わりをとおしてまなび、互いにつながり合うことの大切さを認識することは、だれもが安心して暮らし愛着をもてる地域作りにもつながるものだと思います。

 わたしたちの活動のスタートは、枚方市の「わらしべ会障害者自立支援センター」(1997年設置 )の主催によってつくられた『いちごみるく』というグループでした。
 ここでは、障害のある子どもたちの余暇活動の取り組みがセンターと保護者の協力によって企画され、一週間のモデル事業が行われました。

aa障害児にとって余暇の過ごし方は大切な課題であり、上記のような社会情 勢や子育て全体にかかわる問題ともけっして無関係ではありません。そんな中、モデル事業終了後も引き続きその内容を発展させたいという保護者の思いもあって、翌1998年9月に保護者たちによる自主グループ『スィートピーの会』が発足しました。『スィートピーの会』の特徴は、結成当初から障害児童の当事者親子だけでなく、障害の無い子ども達とその親も含めた親子がそれぞれ10家庭ずつ集まって構成されていたということでした。定例の活動以外にもお祭りや講演会・ビデオ鑑賞会などのイベントも催してきました。活動のテーマは「共に生き、共に育つ」ということです。

 スィートピーの会と並行して、1996年から『語る会』という女性達の自助グループの活動も行っていました。『語る会』は、女性なら誰でもが参加できる語り合いの場であり、互いに共感し違いを認め合える関係をつくる自助グループです。定例の集まりの他、講演会・ビデオ&トーク・性教育の講座などにも取り組んできました。
 このような活動を踏まえてNPO法人りりあんとして再出発し、子育て支援の講座研修事業や子どもの健全育成事業(子どもの体験学習事業・交流事業・遊びの場提供事業など)、相談事業、女性の自立支援事業などの活動を深め広げていきたいと思っています。

 心を同じくするわたしたちは「子ども家庭サポーター」「地域コーディネーター」「親学習リーダー養成講座」といった大阪府・大阪府教育委員会主催の講座修了生たちを含め、これまで地域や学校で子ども達の健全育成などの活動に関わってきた仲間です。

 りりあんが「語り あそび 出会いの場」となり、ともに子どもたちを見守る緩やかなやさしい関係づくりが進むことを願い、そのためにもNPO法人となり社会的信用を得て、地域のネットワークをよりしなやかで強固なものにしたいと考えています。
府の研修の中でも学んだ「ひとりとしてはみ出す人のない、人々がやさしく共生していける地域」をめざして活動してゆきたいと思います。

NPO法人りりあん
設立代表者 夛田頼子