ジュゴン保護基金にご協力下さい
はじめまして
私たちは、やんばると呼ばれる沖縄本島北部、名護市の東海岸から世界に呼びかけます。
緑したたる山々と紺碧の海に抱かれた私たちのやんばるは、世界でも有数の多様な生物種を育む生態系を持つ地域です。中でも東海岸一帯は、国際的保護動物であり日本の天然記念物にも指定されているジュゴンの重要な生息海域であります。
ジュゴンは古来、人魚のモデルとして、また神の使いとも言われ、私たちの暮らしと関わりを持ってきましたが、その生態はほとんど知られないまま、絶滅の危機にさらされています。
この東海岸が米軍普天間飛行場の代替基地建設の最有力候補地とされて以来、しばしば姿を見せるジュゴンは「海を汚さないで!生活環境を破壊しないで!」と私たち人類に訴えているようです。それは、私たちの未来への無言の警告です。
ジュゴンやサンゴが生息し水性生物が共生する健全な海を守り、次世代に引き継いでいくことは現代に生きる私たちの責任であり、未来の人類に計り知れない恩恵をもたらすと確信します。
私たちはジュゴンを保護し生態系を保全するとともに、自然との共生思想にもとづく地域おこしをめざし、平和な21世紀を創造するために、1999年10月15日、地域から『ジュゴン保護基金』を立ち上げました。
私たちは多くの皆様の賛同・ご協力を得たいと希望しています。
ぜひあなたも参加してください。
『ジュゴン保護基金』設立趣旨
沖縄島は、「東洋のガラパゴス」と称される琉球列島の一角をなし、亜熱帯の中にあって独自の生態系と黒潮のもたらす海洋性気候にはぐくまれた島です。なかでも北部の山原(やんばる)は特異な自然環境を誇り、その海には世界的保護動物であり、国(日本)指定の天然記念物であるジュゴンが生息していることが明らかになりました。
98年の一年間で、ジュゴンネットワーク・沖縄からの52例の目視報告がなされており、99年4月20日に少なくとも6頭のジュゴンの生息が、確認されました。
とりわけ98年10月23日の辺野古沖合を遊泳する親子と思われる3頭のジュゴン報道は、辺野古沖合を中心にした東海域がジュゴンの有力な生育場所であることを示唆しています。
残念ながら、政府及び沖縄県は、ジュゴンが生育する辺野古海域を普天間飛行場の代替基地の最有力地としています。この巨大な軍事基地の建設が実施された場合、ジュゴンの餌場である藻場(海草帯)及び現存するサンゴ礁とその生態系を著しく破壊し、産卵のために上陸する海亀(タイマイなど)にも多大な影響を及ぼし、海・山・川の生態系が崩壊していくことは、火を見るより明らかです。貴重な自然環境を残すのは、本来環境行政の責務ですが...
今、私たちは「21世紀の未来に平和と健全な自然環境を残せるか否か」という重大な課題に向き合っています。ジュゴンやサンゴが生育し多種多様な海洋生物が共生する健全な海こそ、未来の人類に計り知れない恩恵をもたらすと確信しています。
以上のことから、私たちはジュゴンの保護を通し自然との共生思想をはぐくみ、平和な21世紀を創造するために、下記の目的の『ジュゴン保護基金』を設立することになりました。多くの皆様のご賛同、ご協力をお願い致します。
『ジュゴン保護基金』の目的
- ジュゴン保護基金を募り、国際的保護動物であり国(日本)指定の天然記念物であるジュゴンの生態調査と環境調査を実施する。
- ジュゴンに関する学習と体験を深め、ジュゴンの保護のため広報、啓発活動を行う。
『ジュゴン保護基金』の目標額と使途
- 1000万円とし、一口1000円何口でも。
- ジュゴンに関する学習と体験を深め、ジュゴンの保護のため広報、啓発活動を行う。その目的を達成するため、IUCN(国際自然保護連合)やWWF(世界自然保護基金)と国内専門家、科学者によるジュゴンの生態調査と環境調査の費用などにあてる。
ジュゴン保護基金口座番号
- 郵便振替口座 01780-5-90603 名称 ジュゴン保護基金
- 沖縄銀行 402-1508595
- 琉球銀行 402-465-354
- 沖縄海邦銀行銀行 060-0574582
- 沖縄県労働金庫名護支店(ろうきん) 959-2453606
- やんばる農業協同組合(JAバンク) 069-00559011
- ぱ・る・る(郵便貯金総合通帳) 7040-11044161
委員代表
- 玉城芳喜(全逓離職者組合)
- 池原貞雄(琉球大学名誉教授)
- 香村真徳(琉球大学名誉教授)
事務局連絡先
|